これが最後の会話になるかも 優しい言葉を届けたい
おのおの十余箇のさかいをこえて、身命をかへりみずして、たづねきたらしめたまふ御こころざし、ひとへに往生極楽のみちを問ひきかんがためなり。 中略 親鸞におきては、ただ念仏して弥陀にたすけられまゐらすべしと、よきひと(法然)の仰せをかぶりて信ずるほかに別の子細なきなり。 (歎異抄 第2条)
親鸞さまは関東から身命を顧みずに京都へ信仰上の疑問をただしに来たお弟子たちに、「私においては、ただ念仏して阿弥陀さまにたすけられまいらすべしと、師である法然聖人の仰せを受けて信じるほかに格別なわけはありません」と、仰せられました。新幹線も飛行機も自動車もない時代に、数百キロ離れた関東から京都まで、往生極楽の道を尋ねるために徒歩で来られたお弟子たちに親鸞さまがかけられた言葉は、おそらく今生最後の優しい言葉であったと思います。

